前回、2018年のセ・リーグ「6位~4位」までをシーズン開始時の当ブログ予想と共に振り返った。
今回はその続き!「3位~優勝」までを振り返ろう。
【2018シーズン 3位】読売ジャイアンツ
【前年:4位 / 当ブログ予想:1位】
多分に贔屓を入れたジャイアンツの1位予想。
外れた事自体には、特に驚きもしないのだが、まさか打高の流れに率先して身を投じるとは……。
近年のスタイルや、編成バランスの悪さ、ここ数年の敗け方を考えても、広島と正面きっての殴り合いを仕掛けるのは無謀と予想してのことだったが、一塁・岡本の大ブレイクで予想と大きく違う展開を見せた。
まぁ結果としては、ボロ負けだったわけだが……良い意味でも悪い意味でも、当ブログの予想と最もかけ離れたシーズンを見せた。
しかしチーム得失点が+50で、どうやったら負け越しを決められるのか……(他は広島の+70以外揃ってマイナス)。
来季の展望としては、広島から丸が加入し、編成バランスのまずさに最低限の折り合いは付きそうだし、単純にチーム戦力だけで見ればリーグ上位なのは確かだろう。だが、今季の体たらくぶりを見るとそれ以前の問題がありそうだ。
丸・炭谷他、一線級選手の流入、杉内・山口鉄をはじめとするベテラン勢の引退、内海の流出に首脳陣の大幅入れ替えと、目まぐるしい変化があったため、開幕までにチームをどれだけ戦う集団にできるか、つまりはチーム力を高められるかが鍵となる。
【2018シーズン 2位】東京ヤクルトスワローズ
【前年:6位 / 当ブログ予想:4位】
前回も触れたが、もう一度。
ヤクルト球団及び、ヤクルトファンの皆様には失礼な予想をしてしまい本当に申し訳なかった。
また、個人的に不安有りと名前を挙げた山田哲人に関しても、今年は完全に調子を取り戻し、二年ぶり三度目のトリプルスリーを決める活躍に脱帽だ。
今季は例年に比べて離脱が少なかった事もあるが、決して豊富とは言えない戦力で要所要所を締め戦い抜いたチーム力は3位の巨人に最も足りなかったものだ。打高に傾いたセ・リーグの中で、唯一流れに身を任せるだけでなく、チーム戦力を有効に使い切る闘い方を実践した球団と言えるかもしれない。
来季に向けてコレと言った上積みは無く、相変わらず投手編成に厳しい印象は残るがチームとしての完成度は高い。苦しい中で見つけた勝ちパターンの投手編成が変わらず機能すれば十分上位も狙える。
が、現実的には全てが上手く回るほどうまくいくことも無いだろう。鍵は、昨年そこそこで終わってしまったバレンティン以外の助っ人枠になるかもしれない。
個人的には、新助っ人のA.スアレスに期待したい。
【2018シーズン 1位】広島東洋カープ
【前年:1位 / 当ブログ予想:2位】
やはり強かった。
他5球団の意地にかけての2位予想であったが、想像以上に他5球団(特にヤクルト・巨人)のだらしなさ……。
まぁそれは置いといて、今季も高い得点力で5月以降リーグトップをひた走り、交流戦で少々失速するも追いかけてるチームも無く、そのまま三連覇。
純粋なチーム戦力も高いレベルで揃っているが、それ以上に全体的な闘い方、チーム力が安定してきた印象だ。
だが、欲を言えば日本一まで手にし、強い広島を確固たるものにしておきたかったように思う。勿論、今でも強い広島のイメージは確かなものではあるが、唯一つけ入るスキ、保険が効かず揺らぐ種となるのはそこだろう。
今オフは新井が引退し、エルドレッドが退団、シーズンMVPの丸を巨人に引き抜かれている。シーズン成績も高い得点力は保っているものの、+200近かった得失点は+70と一気に半分以下。全体的な打高に傾いてきた中で、来季はイーブンの闘いに引きずり込まれていく可能性も少なくない。
それを避け、四連覇、悲願の日本一タイトルを手にするためには、まずはともかくスタートダッシュにかかっているように感じる。
2018《セ・リーグ》総括 さいごに
極端な表現をすれば、2018年のセ・リーグはノーガードの殴り合い。
当ブログの予想も、そこまでは合っていたのだが、まさか6球団で同じ土俵に立ち、過去二年と変わらず「まだ前半戦」というフラグを建てながらデジャヴのような展開を見せられるとは思っていなかった。
いや、思ってはいたが、思いたくなかったが正しい。
どこかしら違う流れを引っ張ってくるか、頭一つ抜けている広島もろとも泥仕合に引きずり込むかして欲しかったという願望だ。
恐らく、この打高の流れは当分続くのだろう。
そう考えると、当然来季も広島を筆頭に、金満補強を施した巨人、今季リーグ2位の658得点を記録したヤクルトあたりが本命となってくる。
しかし、一つのスタイルに全体が傾いている時こそ逆張りのチームが躍進しやすい環境であるのも確かだ。
となれば、投手陣が充実しつつある横浜DeNA、先発陣の補強を図った阪神辺りも面白い。
言い出せばキリが無いのだが、そうしてあれこれ思いを馳せながら2月のキャンプイン、または3月末の開幕戦を待つのがオフシーズンのささやかな楽しみ方であると私は思う。
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