6月22日のオリックス-ソフトバンク10回戦で起こった誤審による一連の騒動。
「泥沼化してきたな~」というのが、正直な感想ではある。しかし、オリックス側に非は無いのだから納得出来ないのも当然であろう。
144試合ある中の「たかが1敗、されど1敗」過去にはその1敗に泣きCS出場を逃したケースだってある。
かと言って、野球規則というルールを定め、長いシーズンを戦うのだから、特例として根拠のない対応をしてしまうのは如何なものかという思いもある。
ここでは、そんなリプレー誤審騒動の中身を一つ一つ検証し、その決着について考察していく。
1. リプレー誤審騒動概要
当日(試合)の出来事
<球場:ほっともっとフィールド神戸>
- 3-3で迎えた延長10回表
- 2アウト ランナー1塁、5番・中村晃がライトポール際の飛球を放つ
- ファールと判定
- ポール際だったため審判団が集まり協議
- 審判による自主的なビデオ検証は無しと判断
- ソフトバンク側からのリクエスト要求という形でビデオ判定に
- 本塁打判定に判定が覆る。
- 5-3とソフトバンクが勝ち越し
- オリックスは10回裏に点を奪えず、試合終了
- 結局、判定結果がそのまま決勝点となり、オリックス敗戦
- 試合後、福良監督は猛抗議(リクエスト判定後の抗議は、規則で禁止のため)
- 抗議を受けた審判団は、福良監督と共に再度映像を確認
- 見直した所、ファールだったと審判団誤が審認める。謝罪
- だが、試合は成立しているため勝敗の変更は無し
その後の出来事
- オリックス側はNPBに対して「問題の場面からの再開」を求める要望書を提出
- NPBは規則委員会で検討し26日以降にコメント
- 26日、野球規則7.04に基づき再試合は無いと確認したと発表
- その際、いくつかの再発防止策についても言及
- この決定に対して、オリックス側はアグリーメント違反を理由に再度やり直しの要求
- オリックス側はHPで今回の決定に対しての見解を発表
- 【7/2】NPBはオリックスに対し再回答
- 内容はほぼ変わらなかった模様(非公開)
- これに対しオリックスは反発
- また、回答文書の一般公開を要求
- NPBは再発防止マニュアル以外はオリックス側の判断で公開しても問題ないとしている
特に気になる部分を赤字にしてみた。解説と考察は一つ一つやっていくので興味のある方は、続きを読んでもらいたい。
2. 提訴試合・野球規則7.04・アグリーメント違反
提訴試合とは
審判員の裁定が規則に違反しているため、監督がリーグに対して審議を請求した試合。
リーグは考査委員会を開き、訴えが認められれば試合のやり直しも可能。
今回のケースで、再試合(やり直し)が認められるとすればこれに当たるだろう。
提訴の要件として当該プレーの直後にその旨を通告する事というものがあるが、起こった出来事とルールの不備を考えれば辻褄は合わせられる範囲だと考えられる。
ちなみに過去、提訴試合となった試合は1954年にインフィールドフライの判定を巡って提訴された近鉄ー東映戦の1件だけである。
野球規則7.04
提訴試合についての規則
今回のNPBの回答は「本塁打の裁定は最終」というものだった。
つまり、本塁打は審判員の判断に基づく裁定であり、どのような提訴も許されないということになる。
この辺りの扱いが、少々難しい……
例えば、テイクツーベースを本来与えられる場面でワンベースにしてしまっただとか、二塁への危険なスライディングで打者走者アウトにしなかっただとか、明らかに間違ったルール運用であれば野球規則違反となる。
対して、微妙なタイミングでのアウト・セーフの判定や今回のホームラン判定のような、ルールに誤認は無く、正直ただの見間違い・判断ミスの場合、それは審判の判断に基づく裁定、誤審となる。
野球規則違反と誤審は全くの別物ということだ。
しかし、そもそも提訴試合とするには、その場での抗議がセットになる(今回の場合、リクエスト制度のリクエスト後の抗議禁止で試合終了後になったが)。
明らかなルール誤認(野球規則違反)があった場合、通常そこで判定は覆る為、提訴試合の要件を満たす事はほぼないと言える。
仮に提訴試合の要件を満たすとすれば、新ルールなどに曖昧な点があり、解釈によって大きく対応が変わってしまう場合だけであろう。
アグリーメント違反とは
アグリーメントは同意という意味。
セ・パ各リーグが定める「申し合わせ事項」とも呼ばれる。
野球協約や公認規則をより現実的に解釈し、所属球団の共通見解としてまとめられたもの……らしい。
各球団関係者と記者クラブに加盟したマスコミに配布しているが、協約や規則と違って全文が公開されているわけではないため、我々一般人にはあまり馴染みのない物である。
今回オリックス側はNPBの回答に対してアグリーメント違反があった。それは即ち野球規則の違反であるとして再度、意見書を提出している。
その全文はオリックス球団HPで確認してもらうとして、以下はその内容を簡単にまとめたものだ。
- アグリーメントには、リプレイ検証制度について「確証のある映像がない場合は審判員の判断とする」と規定されている。映像によって当初の裁定を覆す確証が得られない場合、当初の裁定を採用することになっていながら、1時間後に誤審を認めるずさんな検証によって裁定を覆したことは、これに違反している
- アグリーメントが野球規則と競合する場合、アグリーメントが優先されると規定されている。即ち野球規則違反である
- 問題は「本塁打の裁定」そのものではなく、裁定に至るまでの規則の運用違反である。故に「審判員の判断に基づく裁定」ではない。従って、特例措置による続行試合を引き続き要望する
正直な感想を言わせてもらえば、少々厳しい言い分ではないかと思う。
いや、文量の問題で省いた前半部分の公平さについてやスポーツマンシップについての部分は非常に大切ではあるのだが、特例措置をとる根拠が厳しい。
特にこの赤太字で示した根拠となる部分のオリックス側の解釈はどうなのだろうか……。
実はこの部分、オリックスと全く逆の解釈でシーズン前から懸念されていた。
それと合わせてリクエスト制度の欠陥について、次の章でまとめていこう。
3. リクエスト制度の欠陥
リクエスト制度概要(今回の騒動に直結しそうな部分を抜粋)
- 検証は5分以内
- 確証のある映像がない場合は審判団の判断とする
- リクエスト判定後の抗議は禁止
- ビデオ判定に使用される映像について統一ルールはない。多くは当日の試合中継に使われるテレビ映像と同一のもの
- 判定は現場の審判団が自らの目で行う
導入前に指摘されていたグレーゾーン
まずは、前の章で触れた「確証のある映像がない場合は審判団の判断とする」この一文について
導入直前の2017/11月にNumber Webに掲載された「リプレー検証の気になるグレーさ。野球ファン納得の運用法を考える。」という記事をご紹介したい。
この記事では、オリックスの解釈と全く真逆の解釈をしている。「審判団の判断とする」という一文で「推定」による余地を残すのは如何なものか?という論調だ。
つまり、決定的な証拠が映っていなかったとしても、確認できた位置関係などからこれならアウトだろう、セーフだろうという審判の判断に委ねられるのではないか?ということだ。
尤も、先程も書いたようにアグリーメントについては一般に確認できる文章ではないため、その解釈が間違いである可能性もある。
文言から受ける印象とは違い、決定的な場面が映っていなければ元の判定を採用と書いた物があるのかもしれない。私も今回の騒動が無ければ、映って無ければ覆らないと思っていたし、普通はそうあるべきだろう。
だが、それならこの文言はなんなんだ?という話にもなり、これだけ見ればグレーな余地を残したと受け取るのが妥当だろう。
根底には資金不足・カメラ不足?
グレーな余地を残したその根底には、NPBの資金不足があったように思える。
というのも元々、この制度はMLBの「チャレンジ」という制度をNPBに取り入れたものだ。
なんでわざわざ名前変えた?と導入時には思ったものだが、今回の騒動で色々と目を通していく内に、その事について言及する記事を見つけた。
記事を要約すると、こう書いてある。
つまり、資金不足でハッキリ言って別物。だから挑戦的な名前も避けた。
と、こういうことである。
カメラが足りなければ決定的な場面が映る可能性は限りなく低い。
実際、今季いくつも見たリプレー検証の映像は、どちらともとれる物も多く、決定的な証拠が映っていたというものはそれほど多くなかったかもしれない。
大抵、スライディングの際に舞い上がる土が邪魔になったり、捕球しているのかその直前なのか判断がつかなかったり……
カメラの台数も性能も、そこまで映せるほど揃っていないのだ。
つまり、リクエスト制度に審判による推定の余地を残さなければ、運用できない可能性が大いにあったわけだ。
そうは言っても、だからグレーで良いかと言えばそんな事は無いわけで、考えれば考える程、袋小路にハマりつつある。もうビデオ検証やらなきゃいいんでないか?と思わなくもないのだが、そういうわけにもいかないのだろう。
これと言った正解が中々思いつかない問題だ。つくづくお金は大事なのである……
その他の欠陥
さて、どうにもならない部分は一旦棚上げして、他の欠陥について見ていきたい。
検証時間とリクエスト後の抗議
この規定、どちらもなんとも言い難い話である。別問題として試合の時間短縮が叫ばれている昨今でもあるため、仕方ない部分もあるだろう。
そもそも判定後の抗議については、ビデオ検証後の誤審を前提としてしまうため、キリがない。
制限時間の方についても出来ることがあるとすれば、5分以内に結論が出なかった場合、元の裁定のままにするだとか、そういう運用をしていくことだろうか?
ビデオ判定は現場の審判団によって行われる
これについても、SNSや掲示板では大いに議論されていた。
MLBでは検証専門の人員が配置され~云々カンヌンと
だが、これも資金面で中々に難しいのだろう。世の中最後に行き着く先は金なのだ。
そもそも専門職を作ったところで、カメラが無ければそれ程変わらない。そして、実際はそこまでやったとしても完全に誤審が防げるわけでもない。
MLBでは2015年のドジャース-マーリンズ戦でビデオ判定で誤審があったと認め、球団側に謝罪している。(スポニチ記事)
現場の審判の負担を減らす効果は見込めるだろうが、劇的に改善するような感じはあまり受けないというのが個人的な感想だ。
継続的にかかる人件費を倍増させるくらいなら、カメラ設置のほうが費用対効果は高そうである。
4. その他 今回の大きな間違いは2つ
リクエスト制度の欠陥以前に、今回は大きな間違いが2つあった。
一つは、ソフトバンクがリクエスト要求する前に審判団による協議が行われていたこと。
もう一つは、試合後に審判団と福良監督で映像を見返したことである。
一つずつ考えていこう。
審判団による自主的な協議
今回の騒動では、この部分を最も大きな問題として見る人も少なくないだろう。
ソフトバンク側から要求されてもいないのに、なぜリクエストを勧めるような真似をした?と
その上、誤審でソフトバンクの勝利では納得がいかないのは当然である。
これは、リクエスト制度に先駆けて2010シーズンから導入されていたホームランのビデオ検証の扱いが尾を引いている。
リクエスト導入に先駆けてホームランについてのみ、ビデオ検証制度を取り入れた(2016からは本塁クロスプレーも対象)。
これは球団側が権利を持つのではなく責任審判が必要とした場合行わるもので、一部では自首(自主)検証などと揶揄されていた。
その制度に慣れてしまった審判が、確信を持てない打球について協議することに抵抗が少なくなってきたビデオ検証の一種の弊害と言えるかもしれない。
ちなみに、監督のリクエストが認められる一方で、本塁打・本塁クロスプレー・危険なスライディングの判定については現在も審判の判断でリプレー検証可能であるとされているため規則には違反していないと思われる。
厳密には、どんなやり取りがあったかは定かではないが、延長というシチュエーションの中、審判団が協議してしまった時点で、当該球団からのリクエストという形になるのは必然であろう。
試合後に福良監督とビデオ検証
終わった話なんだから突っぱねろ!というわけではない。
無いのだが……やはり対応としては少々まずかったのではないかと感じる。
どちらにせよ試合は成立し覆せないのであるし、その時点では確信をもって判定を下したはずだ。それなのに、一緒に再度検証しましょうというのは如何なものだろうか?
証拠を見せて説得しようとしたのであれば、一審判員の裁量を超えているし、もし自信が無かったのであれば大問題である。
現在の制度も設備も欠陥品ではあるが、どれだけ備えたとしても人がやることである以上、ミスは起こる。ビデオで5分間の再検証を行えるとルールを定めたのであれば、ソレ以上の、ましてや試合終了後に二度目の検証を当該チームの監督とするという行為は混乱を生むだけであった。
俺がルールブックだとまでは言わないまでも、審判にはある程度毅然とした態度で望むことが要求される。同時にそこまでの自信が無いのであれば、試合を捌く技量は無いとも言えるかもしれない。
5. 決着は如何に!? NPBとオリックスそれぞれの立場
NPBは再試合を「やらない」のではなく「できない」
今回のリプレー誤審騒動、決着はどうつくのだろうか?
NPBはダメだ、なぜ再試合をしない!なんて声も溢れているが、少しだけ冷静に考えてみて欲しい。
NPB側としても、出来るのであれば再試合をしてしまった方がよっぽど楽ではないだろうか?
既に誤審と認め、守るものは無いのだ。許されるのであれば何らかの具体的な策を打ってしまったほうがよほど楽である。
それなのにNPBは再発防止策として
- 映像をコマ送りにしない。スロー再生・ライブ映像を基本とする
- 試合終了後の再検証などには応じない
こんな高校生の反省文みたいなものを提示することしかできなかった。
結局、再試合をできる根拠も具体的に示せる改善案も無いのである。特に再試合の方は絶望的だ。どちらかといえば「できない」根拠の方が多くある。
今回、オリックスから示された「アグリーメント違反」が適用できるのであれば今すぐにでも飛びつきたいというのが本音かもしれない。
(7/2にオリックスにした再回答では、結論は変わらなかったようだ。やはり、アグリーメント違反と解釈するのは厳しそうである。)
また、改善案についても、簡単に具体的な策が提示できるのであれば苦労しないだろう。
例えば、2007シーズンに予定されていたホームランのみのビデオ検証導入に際して、審判員控室のモニター設置の不足を理由に3年間遅れている。
たった3球場、モニターがなかった程度の話で、それだけ時間がかかったのだ。今すぐなんとかしようなんて夢のまた夢の話である。
オリックス側の考える落とし所は
ここまで長々と書いてきたが、そんな事はオリックス側としても「百も承知」だろう。
勿論、再試合を望むというのは本音だろうし、納得いかないという部分も大いにあるのだろうが、できないもんはできない。
特例だって、それなりの根拠は必要だ。
あまり考えたくないことではあるが、人が行う競技では必ずミスは起こるのだ。根拠の無い対応をしてしまえば、次回何らかの問題が起きた際に収集がつかなくなってしまう。
では、オリックスは何を目的に、二度の意見書提出をしたのだろうか?
恐らく「一石を投じる」という思いがあるのだろう。まぁ納得いかない怒りをぶつけるなんて部分もあるかもしれないが……球団としてはあくまで建設的な行為として行っているはずだ。
あくまで再試合を望むと締めている見解からは、少々タガが外れすぎている気もしなくはないが……完全な被害者であるオリックスからしてみれば球団側から歩み寄るような形にはしないということなのだろう。
5.まとめ
ここまで長々と書いてきたが、申し訳ないことに結論のようなものは出ていない。事実確認と、その考察に終始してしまった。
想像以上にリクエスト制度の課題が多く、野球規則もガチガチであるため収集のつけようが無いように感じる。
今回の問題点を列挙すると
- 審判は絶対という価値観が根底にあり、それを補強している野球規則と、その判定に異を唱えることのできるリクエスト制度の矛盾
- リクエスト制度そのものの欠陥(推定の余地を残したグレーな制度)
- 設備・人員の不足
- 段階的に導入した事によって、混乱を生むような二重の権利が発生している
- 審判団の対応のまずさ
こんな所であろうか?
この中で最も問題なのは②であろう。つまり、その原因となる③も、となるのだが、これは最大の問題であり最難の問題でもある。
現実的に今すぐどうこうなるような問題ではない。現実問題、金が足りない、足りないから推定の余地を残さないと検証も何も無い。
できない所を考えても仕方がないから、できそうな所に注目しよう。なんとかなりそうなのは、④と⑤であろうか?
が、⑤への改善策は「運用に当たって注意を促す」とどう取り繕ってもそうとしかならない。これは既に発表されているし、それだけでは誰も納得してくれなかったわけだ。
他の対応としては、判断ミスはまだしも、試合後に再度同席して検証をしたという行為について何らかの罰則を審判に与えるということも考えられるが……
それでもそこを問題としているわけじゃないオリックス側の納得は得られないだろう。
判定ミスへの罰則については……制度・設備の不備がありながら審判個人に責任を求めるというのは如何なものだろうかと感じる。
④については、現在審判に与えられている映像検証の権利を無くしてしまえば解決する。そもそも審判は、判定に絶対の自信をもっていなければいけない。
自首検証と揶揄される、わけのわからない物を両チーム監督が抗議の権利を得てからも残していた事が間違いだ。
そして最後に、オフに①②③の問題点について、12球団およびNPBや規則委員会でどうあるべきかを議論しなければいけないだろう。
②③については、ハッキリ言って金の話であるから割愛するとして、問題は①である。
野球規則の根底にある審判は絶対という価値観、これ自体は他の競技であっても無ければ成り立たないものだ。
だから問題は「リクエスト制度をどう位置づけるか」だろう。
例えばMLBではビデオ検証は例外的な位置づけであり、専門の団体がチャレンジが適用された場合のみ口を挟める。あくまで審判は絶対であるが、例外的なポジションとして話の整合性を維持しているのだ。
対して日本では、ビデオ検証も審判が行うため、二重に審判の判断が適用される。審判は絶対であり、例外的に審判がビデオ検証して覆ることもある。少し審判の責任と権利が大きすぎるし、話の整合性がとれているとは言い難い。
やはり検証は別団体を用意するべきなのだろうか?
3章 その他の欠陥の部分でコスパを考えるとカメラ設置したほうが、まだマシだと書いたが、規則とリクエスト制度の整合性を考えるとコスパの問題では無いのかもしれない。
結局の所「見切り発車だったリクエスト制度の問題点が一気に噴出した」とそういうことだ。
NPBは再度検証して回答すると言っているが、大して新しいものは出ないだろう。
だが、シーズンオフには間違いなく議論されるであろうし、オリックス側の主張に意味はあったと思う。
個人的には、こんな設備しかないなら辞めちまえと思うのだが……世間一般ではビデオ判定は無ければいけない物という流れになっているので、なんとか運用していく方法を見つけるしか無い。
それには審判団やNPBだけでなく、12球団全てでどうすべきかを考えるべきだ。NPBに向かって「何とかしてくれ」と丸投げしたところで大したことはできないのだ。例えば、日シリとオールスターだけでなく、CSの放映権もNPBに渡すなり、何らかの手段で運営費をサポートするというのでもいいだろう。
オリックス以外の11球団フロントも対岸の火事と考えずに、本気で考えてより良い制度にしていって欲しいものである。
【7/3 追記】
NPBからオリックスへと再回答が行われたが、やはり新しいものは出なかった。
再試合にしろ、具体的な対策にしろ今すぐできるものはほとんど無いのだから当然だ。
オリックスは「承服できるものではない、公開している文書に非公開で返してこられても困る」と不満を訴えているが、オリックス側も、もう少しボールの投げ方を考えても良いかもしれない。
審判を増やします!カメラを増やします!規定を変えます!リクエスト制度見直します!
どれもこれも今約束することは難しい。
また、公開でやり取りをするべきだとの話も、いきなり公開文書で返答では、それはそれで問題だろう。
あくまでも再試合を要望というスタンスではNPBに出せるものはない。これ以上はただただ泥沼にハマっていくだけである。
オリックス側から、例えば「問題を有耶無耶にせず、オフの検討を約束させる」等、なんらかの着地点を想定してはどうだろうか。勿論、被害者であるオリックスから歩み寄る必要はなのだが、意味はあると私個人としては強く感じている。
☆参考サイト・記事☆
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