【2019 オリックス】新外国人 ジョーイ・メネセス【特徴や成績】プレー動画

阪神・ジョンソン、広島・レグナルト、ロッテ・バルガス、ロドリゲス、ハム・大王と来たわけだから、全部やってしまおう。

ってことでオリックスに新加入する3A二冠王・ジョーイ・メネセスの話。

オリックスがジョーイ・メネセス内野手(26)を獲得

オリックスは29日、今季米大リーグ、フィリーズ傘下の3Aでプレーしたジョーイ・メネセス内野手(26)=191センチ、100キロ、右投げ右打ち=の獲得を発表した。1年契約で年俸100万ドル(約1億1000万円)。

サンスポ

NPB12球団全体で来季への補強第一号となった助っ人選手。

26歳と若く、3A(IL)で二冠・MVPを獲った選手をオリックスが獲得できたのは正直驚いた。

マイナーリーガーの保有権について詳しいことはわからないが、常識的に考えればチームが手放すとは思えない。が、まぁ簡単な話、フィリーズとしては一塁or指名打者として考えると上も下も詰まっているということらしい。

ついでに今オフの目玉、ブライス・ハーパーのフィリーズ入りも囁かれているので尚更だ。

ともかく、背景はなんとなくわかったので後はメネセス本人について掘り下げてみたいと思う。

ジョーイ・メネセス (Joey Meneses) 基本情報

投/打歳(生年月日)身長/体重所属
右/右26(1992/05/06)191cm/100kgフィリーズ傘下(米)
成績
  • 【マイナー通算(11-18)】710試合2774打席 52HR 打率.280 OPS .747
  • 【2018シーズン(3A/IL)】130試合536打席 23HR 打率 .311 OPS .870

選手経歴

3A(IL)で今季突然の覚醒を見せた選手。

本塁打と打点の二冠を獲得、リーグMVPにも輝いた

11年(19歳)にフリーエージェント選手としてブレーブスとマイナー契約。

R~2Aをウロウロし、17年にフリーエージェントとなる。

18年2月にフィリーズと契約し、3A(IL)・リーハイバレー・アイアンピッグスでプレーした。

17年までの通算本塁打は、2238打席で29本(約77打席に1本)

決してホームランバッターではなく、かと言って長打力が無いかと言えばそんなこともなく、16年までは安打約4本に1本がツーベースヒットという中距離打者であった。

それが今季536打席で本塁打23本(約23打席に1本)、長距離打者として覚醒。

覚醒の理由は不明だが、17年には2Aで108試合出場し9本塁打、打率.292。

18年にフィリーズと契約してからそのまま3Aに配属されたことを考えると、着実に力を付けてきたと言えるかもしれない。

10/29 オリックスが獲得と正式発表

ジョーイ・メネセス (Joey Meneses) プレー動画

バッティングと少々の走塁+守備。色々詰め込んだ欲張り動画。

特に1分半を過ぎてからのホームラン集に注目したい。引っ張り、広角どちらにも大きな打球を飛ばしている。

ジョーイ・メネセス (Joey Meneses) 守備について

プロ入り当初は外野手(ライトorレフト)。
15年以降は一塁手としての出場が主となっている。
(2018年は一塁で757.1イニング、ライトで253イニング)

走力は平均的だが、外野手としての判断力や反応に難有り(ポジショニングは◯)。一塁手としては平均、もしくは、やや上の評価。

今季フィリーズの外野陣に空きが出来た時も、昇格は無かったことからも外野の即戦力と期待するのは難しいかもしれない。

しかし、肩への評価は悪くない。投手としてマウンドから90マイル(144キロ)超を投げたこともあるらしく、ライトでの活躍に可能性を感じる。

また、彼自身もライトは守りやすいとインタビューに語ったことがある。

チーム編成との兼ね合いもあるが、最初は一塁としての出場となるだろう。26歳とまだ若いため、外野手としては成長に期待といったところ。

ポジティブな特徴

3A(IL)で二冠・MVPと期待感は抜群

3A(IL)で本塁打、打点の二冠。

打率は2位だったが、OPSや長打率などもリーグトップを記録してのリーグMVPは、前年の成績だけみれば過去の助っ人と比較してもトップレベル

 

広角への本塁打が打てる

動画にもあるように、広角へ長打が打てるのは魅力的。

日米野球でも話題となったが、日本人野手でその力を持っている選手は少ない。

チームに少ない、新しいオプションが加わるという事は最も効果的な補強と言える。

 

ネガティブな特徴

キャリアが浅く未知数

今季3Aで大活躍したとは言え、あくまで単年の成績

前年の成績が似ているということから、今季DeNAで本塁打王を獲得したネフタリ・ソトと比較されることも多いが、ソトは11年に2Aで30本塁打、3Aでもコンスタントに2桁本塁打を記録。

わずかとは言えメジャー昇格も果たしている。

それに対してメネセスの場合、トップリーグの経験もなければ、二桁本塁打は今季のみである。

また、継続した高レベル投手との対戦経験も無い。単純に前年成績だけで比較するのは難しいだろう。

その視点で見れば即戦力として半分、今後数年の期待値で半分といった評価で見るのが無難ではないだろうか。

ジョーイ・メネセス (Joey Meneses) まとめ

前年成績だけ見れば、本塁打量産をも期待できる期待感抜群の助っ人選手。

コンスタントに記録してきた中距離打者としての実力や、今季覚醒を見せた長打力、広角へも打てる技術力など、その打力は魅力的。

守備についても一塁手としては計算が可能で、長期的には外野手(ライト)としても起用できそうだ。

26歳(来季は27歳)とまだ若く、今後数年先まで主軸を張れる可能性を持つ選手

反面、即戦力としては未知数な部分も多く、最初は我慢が強いられる場面や修正が必要な面も多く出てくることが予想される

現実的には即戦力と言うよりも素材としての価値が高い選手だと感じる。

オリックスには上手く素材を活かし、3年5年と主軸を任せられる打者に仕上げて欲しい。

【追記】シーズン中の契約解除

【追記:2019/07/05】

期待感MAXでやってきて、実際春先には大きなポテンシャルを感じさせたジョーイ・メネセスですが……

ドーピング違反による1年間出場停止処分を受け、契約解除となりました。

日本野球機構(NPB)は27日(19/06/27)、オリックスのジョーイ・メネセス内野手(27)がドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示したとして、来年6月26日までの1年間の出場停止処分を科したと発表。プロ野球では2007年にドーピング検査が本格導入され、違反が明らかになるのは昨年のジャフェット・アマダー内野手(楽天)に続いて6人目。オリックスは同日付でメネセスとの契約を解除した。【全文は日刊スポーツで】

27歳と若く、来年再来年と先々への期待感も大きかった選手だけに本当に残念です。

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