頭一つ、二つぬけたセパの王者、広島・ソフトバンクについて第四回で早くも書き終えてしまった。つまり、残りはオープン戦だからといって余裕を持っていられないチームばかりである。
その中でも特に余裕のない【東京ヤクルトスワローズ】と【中日ドラゴンズ】について書いていく。
何でまとめたかって?数字がどっちも似たり寄ったりだったから……
順位 | チーム | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 分け | 勝率 | 得点 | 失点 | 得失点 | HR | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
1 | 巨人 | 17 | 11 | 5 | 1 | 0.688 | 78 | 60 | 18 | 19 | 9 | 0.223 | 2.97 |
2 | ロッテ | 14 | 8 | 4 | 2 | 0.667 | 62 | 57 | 5 | 3 | 19 | 0.279 | 3.60 |
3 | 楽天 | 16 | 9 | 5 | 2 | 0.643 | 80 | 69 | 11 | 13 | 19 | 0.269 | 3.90 |
4 | DeNA | 15 | 8 | 5 | 2 | 0.615 | 60 | 52 | 8 | 15 | 12 | 0.244 | 3.33 |
5 | オリックス | 14 | 7 | 5 | 2 | 0.583 | 54 | 43 | 11 | 13 | 22 | 0.23 | 2.95 |
6 | 日本ハム | 15 | 7 | 5 | 3 | 0.583 | 66 | 58 | 8 | 25 | 9 | 0.248 | 3.48 |
7 | 西武 | 16 | 8 | 6 | 2 | 0.571 | 47 | 52 | -5 | 9 | 12 | 0.24 | 3.06 |
8 | ヤクルト | 16 | 6 | 6 | 4 | 0.500 | 72 | 74 | -2 | 13 | 13 | 0.267 | 4.23 |
9 | 中日 | 17 | 7 | 9 | 1 | 0.438 | 76 | 79 | -3 | 15 | 10 | 0.262 | 4.18 |
10 | ソフトバンク | 16 | 5 | 10 | 1 | 0.333 | 64 | 66 | -2 | 20 | 16 | 0.249 | 3.83 |
11 | 広島 | 14 | 3 | 9 | 2 | 0.250 | 54 | 70 | -16 | 10 | 7 | 0.251 | 4.72 |
12 | 阪神 | 16 | 2 | 12 | 2 | 0.143 | 46 | 79 | -33 | 7 | 5 | 0.225 | 3.72 |
中日:17試合 7勝 9敗 1分け 9位ヤクルト:16試合 6勝 6敗 4分け 8位
可もなく不可もなく。
だが、細かく見ていくと攻撃面ではかなりの好成績を残している。
両チームともHR・盗塁は平均的な数字であるが打率はヤクルト3位、中日4位と上位にある。一試合あたりの平均得点も同じく3位、4位だ。
ヤクルトは昨年、セ・リーグ最下位の打撃成績だったこともあり、この結果はオープン戦であれど好材料と言える。また、中日も昨季のHR王・ゲレーロが抜けている中での成績であるから同じく好材料だ。
だが、問題は守備面、もとい投手力である。
防御率がヤクルト4.23で11位、中日4.18で10位と12位の広島も合わせてセでTOP3を独占している。
一試合あたりの平均失点は11位に阪神が滑り込んできて中日10位、ヤクルト9位、TOP4を独占……。
しっかりしろセ・リーグ!
話がズレた。
ヤクルト・中日は両チームとも投手力については好材料がほぼ無い。昨年も防御率セ・リーグ最下位と5位を争ったチームであるからこの結果はまずい。
ヤクルトに関してはここ数年ずっとこの状態であるため開き直るしかないかもしれないが……。
いや、冗談抜きで今季の鍵は「開き直り」にあるかもしれない。セ・リーグに限って言えばとにかく投手力、守備力に不安材料が見えるチームが多い。
「失点など気にするな、取られたら取り返せ」を地で行く野球が繰り広げられてもおかしくないのだ。
実際、2015のヤクルトはそれで優勝しているし、団子レースになれば可能性はある。まぁそれもこれも「広島の攻撃力が沈黙し続ければ」の話ではあるが、今から投手陣を整備するよりはよっぽど現実的だ。
青木の帰ってきたヤクルトに、福田や京田といった去年ブレイクした選手が好調な中日。
アルモンテがシーズンに入ってどうなるかなど未知数な部分も多いが、ペナントレースを盛り上げるためにも、1強3弱2例外なんて状態をぶち壊して頂きたい。
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