さぁオープン戦総括、三回目は『ソフトバンクホークス』!
下からやっているのに昨年の上位チームばかりが序盤に出てくる。
「ソフトバンク、お前もか……」と言いたくなるのは私だけではないはずだ。
ソフトバンクといえば戦力・財力ともに12球団をぶっちぎり、なんだか色々と諦めの境地に立たせてくれる球団だ。
最近はパ・リーグが強いなんて言われているが、半分くらいはソフトバンクが原因だろう。ソフトバンクとの差に比べれば他11球団の差など微々たるものである。
さてそんなソフトバンク、オープン戦の結果は
結果だけ見れば、何か足を引っ張る要素があったかな……と思ったのだが、細かな数字を見ていくと正直どの数字も並である。(下の表)
順位 | チーム | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 分け | 勝率 | 得点 | 失点 | 得失点 | HR | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
1 | 巨人 | 17 | 11 | 5 | 1 | 0.688 | 78 | 60 | 18 | 19 | 9 | 0.223 | 2.97 |
2 | ロッテ | 14 | 8 | 4 | 2 | 0.667 | 62 | 57 | 5 | 3 | 19 | 0.279 | 3.60 |
3 | 楽天 | 16 | 9 | 5 | 2 | 0.643 | 80 | 69 | 11 | 13 | 19 | 0.269 | 3.90 |
4 | DeNA | 15 | 8 | 5 | 2 | 0.615 | 60 | 52 | 8 | 15 | 12 | 0.244 | 3.33 |
5 | オリックス | 14 | 7 | 5 | 2 | 0.583 | 54 | 43 | 11 | 13 | 22 | 0.23 | 2.95 |
6 | 日本ハム | 15 | 7 | 5 | 3 | 0.583 | 66 | 58 | 8 | 25 | 9 | 0.248 | 3.48 |
7 | 西武 | 16 | 8 | 6 | 2 | 0.571 | 47 | 52 | -5 | 9 | 12 | 0.24 | 3.06 |
8 | ヤクルト | 16 | 6 | 6 | 4 | 0.500 | 72 | 74 | -2 | 13 | 13 | 0.267 | 4.23 |
9 | 中日 | 17 | 7 | 9 | 1 | 0.438 | 76 | 79 | -3 | 15 | 10 | 0.262 | 4.18 |
10 | ソフトバンク | 16 | 5 | 10 | 1 | 0.333 | 64 | 66 | -2 | 20 | 16 | 0.249 | 3.83 |
11 | 広島 | 14 | 3 | 9 | 2 | 0.250 | 54 | 70 | -16 | 10 | 7 | 0.251 | 4.72 |
12 | 阪神 | 16 | 2 | 12 | 2 | 0.143 | 46 | 79 | -33 | 7 | 5 | 0.225 | 3.72 |
前回・前々回の阪神・広島のようにコレと言ったひどい数字は無い。むしろ、数字だけで言えばもう少し上でもおかしくない数字である。
偶々勝ち運に恵まれなかった、または王者の余裕で勝ち負けなど露程も気にしなかったのだろうか?
まぁその両方なのだろう。独走して優勝した余裕のあるチームであれば、時間の使い方も変わる。
前の2チームは「それにしたってここまで酷い数字になるかね?」と思う部分があっただけである。
ソフトバンクも広島と同じ様にどうにも主力投手がパッとしないなんて日が結構あった。中田が打たれただの、バンデンが打たれただの、野手陣も捕手がいなかったり、今宮や中村晃が軽い離脱をしてみたり、せっかく獲得したグラシアルが離脱したりなんてのもあった。
それでも、それでもだ。数字は実に落ち着いたものなのだ。
これは即ち、選手層が段違いということである。
他のチームであれば、主力のネガティブなニュースは数字に直結する。が、ソフトバンクの場合は1人、2人、いや、4-5人抜けてもなんとかなってしまう。
恐るべしソフトバンク……。
そんなチームであるから、オープン戦がどうのとか言うだけ無駄である。
選択肢が豊富どころの騒ぎではない。多少、抜けても同程度の力はあるよと見せつけられた気分だ。が、逆に言えばアクシデント次第でソフトバンクも並のチームになる、勝ち目が無いわけではないとも言える。
ソフトバンクファンには申し訳ないが、他球団、特に交流戦でのセ・リーグには頑張ってもらいたい。
広島も強いが、ソフトバンクの強さは異質で、そろそろNPBの枠に収まらない成長を続けている。
それでも、なんとかまだついて行けるという所を、他球団には見せてもらわなければいけないのである。
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