外野の補強をワクワクしながら待っていたら、先に投手の補強が来た。
ロッテがブランドン・マン投手を獲得!
ロッテが元DeNAで昨季は米大リーグのレンジャーズでプレーしたブランドン・マン投手(34)を獲得することが13日、分かった。週明けにも発表される。
【ソース:日刊スポーツ】
先発っていいながらリリーフじゃん!
これが最初の感想。いや、確かに先発経験ありますけどね……それ言ったら大抵はあるんですよ。
リリーフ一本で来ました!なんてリリーフエリートそういないわけで……。
ましてやリリーフでようやく生きる道を見つけメジャーに!なんて選手ですから……いや、いいのよ別に、リリーフならリリーフで。
ただ、先発獲ってきましたとか言われると違和感がね……
ともかく、新助っ人ブランドン・マンのプレー動画や詳細データについて見ていくとします。
ブランドン・マン (Brandon Mann) 基本情報
守 | 投/打 | 歳(生年月日) | 身長/体重 | 所属 |
投 | 左/左 | 34(1984/05/16) | 188cm/91kg | レンジャーズ |
成績 | ||||
|
選手経歴
02年にドラフト27巡目(全体794位)でデビルレイズ(現:レイズ)に指名され契約。09年まで傘下のマイナーチームでプレーした。
10年にはドジャース傘下でプレーした後、米独立リーグへ。
10年オフに横浜ベイスターズ(現:横浜DeNAベイスターズ)のテストを受け契約。11年からNPBでプレーしている。
NPB成績は二年間で28登板(17先発)3勝9敗 防御率 4.27を記録。
13年からは再び米国に戻り、ナショナルズとマイナー契約を結ぶも、数ヶ月でリリース。
再び来日し日本の独立リーグ(BC)信濃グランセローズと契約。
14年からは再度米国に戻っている。
18年5月にメジャー初昇格。
当時33歳362日でレンジャーズでは11年の建山義紀(当時35歳)に次ぐオールドルーキーとして話題になった。
ブランドン・マン (Brandon Mann) プレー動画
ロッテがTEXのブランドン•マン(34)を獲得。平均148.7㌔のシュートする4シーム、縦変化の大きいスライダー、カットアクションするチェンジアップを武器とする本格派左腕。11-12年はDeNAで活躍した元NPB戦士。帰国後はマイナーで地道に活躍を続け、18年にドラフトから16年、待望のMLBデビューを果たした pic.twitter.com/dS4HbF91hU
— NPB外国人選手好きのtweet (@CPMMAF) 2019年1月12日
助っ人ギークとしてご存知の方も多い、NPB外個人選手好きさんのツイート動画。
縦に大きく変化するスライダーが目を引くと同時にシュート変化するフォーシームも質は高そう。それを難なく打ち返すメジャーのレベルはやはり高いということだろうか……。
ブランドン•マン
2018/05/19 全球ハイライト pic.twitter.com/DsMDwItmMO— NPB外国人選手好きのtweet (@CPMMAF) 2019年1月13日
同じくNPB外個人選手好きさんのツイート動画。
ひどく制球が定まらない日のようだ。(この日は1.2イニングで2四球与えるも自責点は0)
左打者相手だと少々投げにくそうな印象だろうか。
ブランドン・マン (Brandon Mann) 制球について
《各データ》
- 【メジャー(18)】:8.1イニング 4四球 BB/9(4.3) BB%(11.1%) K/BB(0.75)
- 【3A通算/PCL(16,18)】:57.1イニング 28四球 BB/9(4.4) BB%(11.4%) K/BB(1.71)
- 【2A(17)】:75.2イニング 36四球2死球 BB/9(4.3) BB%(10.9%) K/BB(2.25)
メジャーと3Aだけではデータが少なかったので、17年の2A成績も引っ張ってきた。
メジャーの投球ゾーンデータ(トータル145球サンプル小)を見ると、フォーシームはそれなりも変化球の制球が少々不安なようだ。
数字をみても全体的にそこそこ。ノーコンと言うほどではないが、奪三振型の投手というわけでもないため、支配力は低め。
シュート気味に変化するフォーシームが、どこまで通用するかといったところがポイントとなりそうだ。
主要球種一覧
球種(球数) | 平均球速(最速) | 備考 |
4シーム(84) | 148(151) | 6割を占める球 |
スライダー(39) | 131(135) | 大きい縦変化も不安定 |
チェンジアップ(22) | 133(136) | 空振り率高も不安定 |
主要球種詳細
【4シーム】
シュート気味の4シーム。
他球種に比べ、低めへの制球に優れ、投球の6割超を占める。
空振りが取れるタイプでは無いため、変化による打ち損じを狙うのが主となるが、メジャーでは厳しい結果に。
NPBでの良化に期待。
【スライダー】
大きく縦に割れるスライダー。
低めに決まれば威力を発揮しそうなボールだが、制球が不安定でありあまり有効なボールとなっていない。
【チェンジアップ】
カット気味の軌道を描くボール。
スライダーのような派手さは無いが、数字でみると最も可能性を感じる。18年は22球投じ、6つの空振り(空振り率27.3%)を奪い最も空振り率の高いボールとなった。
【まとめ】
変化球の不安定さを考えると、そちらに期待するよりは4シームの良化に期待したいところ。
横浜ベイスターズ時代にはカーブなども投げていたようだから、リリーフ用にスタイリングした投球ではあると思うが、現状では先発として計算するのは厳しい。
先発として計算するのであれば、スライダー・チェンジアップを安定させるか、後1つ2つ使えるボールを作る必要がありそうだ。
ポジティブな特徴
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日米の独立にマイナーからトップリーグまで経験値は高い
米マイナーで8年、そしてメジャー、さらにはNPBや日米の独立リーグでのプレー経験もあり経験値は非常に高い。
横浜に在籍した当時もファンに愛されるキャラクターであり、チームにもたらすプラスαには期待ができる。
左の便利屋として期待
先発投手として獲得と言われると少々疑問符は付くが、左のスウィングマンとしての期待は高い。
不安定なリリーフ陣にチーム全体の左腕不足といった隙間を埋める存在として力を発揮すれば、チーム戦力の底上げとなるはずだ。
ネガティブな特徴
圧倒的なものは無い
苦労人としてのイメージが先行してしまうことや、データが少ないこともあるのだが、どうもコレと言った特徴に乏しい。
左打者が苦手?
メジャーでは8名しか左打者を相手にしていないため、3Aや2Aでのデータになる。
- 18年(3A) 対右 BB/9:3.11 対左 BB/9:6.11
- 17年(2A) 対右 BB/9:4.69 対左 BB/9:3.58
- 16年(2A) 対右 BB/9:2.87 対左 BB/9:4.24
17年は対右の数字のほうが悪いので一概には言えないが、動画から受けた投げにくそうな様子は確かにありそうだ。
被打率はそれ程変わらないのだが、制球が覚束ない様子。
ブランドン・マン (Brandon Mann) まとめ
印象としては左のスウィングマン候補。
そんな事言っていたらグラウンドボールサウスポーとしてあれよあれよと勝ち星を……なんて夢を見てもいいのだが、今の所は現実的にいこう。
これを書いている間にレアード獲得の報道もあり、19年の陣容はおおよそ出揃った。(バティスタもまだ有るなんて球団は言っていたが、現実的に考えてまぁ無い)
少々編成的に厳しい形となったが、後はもう現場の手腕に期待したい。
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