阪神は藤浪晋太郎を潰してしまうのだろうか?

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阪神は一体、藤浪晋太郎をどうしたいのだろう?

そんな疑問ばかりが残るここまでだ。まぁ今シーズンと言ってもまだ3ヶ月なんだが……

2月に行われた紅白戦で早々に死球でざわつき

練習試合、オープン戦の中で他球団にやんわりと右打者との対戦を避けられ、3月4日ソフトバンクとのオープン戦では右打者全員に左の代打を送られるなんて強烈なメッセージを送りつけられ……

そんな不穏な空気が渦巻く中、フォームをいじっての強行登板。

その結果が、勝負できていないだとか「前向きに何かを掴もうぜ」なんて贈る言葉で無期限の二軍行き。

一体何がしたいのか?

球団のビジョンが見えない

昨年、藤浪についてはこんなブログを書いた。

虎のエース・藤浪は今季もダメか?データから読み解く藤浪復活の条件
藤浪晋太郎が「虎のエース」と呼ばれていたのが、随分と昔のことのように思える。 復活を目指して迎えた開幕二戦目の対巨人戦では六回に突如崩れた。それでも、と送り出された昨夜二度目のマウンド、結果は初回から暴投をかまし、五回途中押し出しの四...

まぁ素人が偉そうに語っちゃってたわけだが、一応これを前提に昨年の藤浪を応援していたわけだ。

前半は、ストレートとカットのツーピッチに開き直りを見せ、途中で他の球種を試し始め、後半はまた開き直り……

勿論素人のブログとは全く違う方向であったし、また確かな収穫があったようにも見えなかったが、完封した日もあり、それなりに前進はしていた……ような気もしていた。

少なくとも本人の中では、課題と収穫が何かしら見えていると思っていた。

それなのに……だ。

シーズンが変わった瞬間に振り出しに戻り、スリークォーターに変え、結局降格。

去年、積み上げた物は何処へ行ったのか?

そして阪神は一体藤浪晋太郎に何を求めているのだろう。

 

藤浪を取り巻く空気が変わった

昨年は、球界全体で藤浪を見守るような空気があった。

球界の宝であり、日本のエースになれる器。そんな逸材を潰しては大変だと他球団、そして多くの野球ファンから後押しするような空気が出来上がっていたのだ。

しかし、シーズンが変わって空気は一変。端的に言えば、いい加減にしてくれという雰囲気が大勢を占め始めている

藤浪の乱調はメンタルから来るものという論調には、以前から否定的ではあるが、自分の登板日には左打者ばかりが並び、途中から出れば左の代打が送られる。これがどれだけのストレスになるのか、私には想像もつかない。

が、この空気の中に身を置き続ければ、本当にメンタルに支障をきたし潰れてもおかしくはないという事だけは確かだろう。

 

勝算無くリスクばかりの強行登板

それだけリスキーな登板であっても、見返りが開幕ローテ入りであれば登板させる意味もあるだろう。

だが、ここ最近でフォームを変えた藤浪が、開幕ローテに入る可能性はあったのだろうか?

先日の登板では140キロ台後半のストレートに130後半のカットボールのツーピッチスタイル。経験を積み、フォームが多少馴染んでくれば球威が増すこともあるのだろうが、それでも以前と比べれば球威は落ちるだろう。

仮に現時点での制球に改善が見えたとしても、それで突然ローテーションに入るピッチングが期待できるかといえば否である

短いイニングのリリーフであればまだしも、特別な強みも持たないツーピッチスタイルで長いイニングを投げられるほどNPBは甘くないのだ。

つまり、リターンがほぼほぼ望めない上に、リスクばかり大きい登板であったとしか思えず、その意図が全く読み取れない。

藤浪自身「結果を」と言っていたように、本人を納得させるくらいの結果しかハナから期待できなかったのではないだろうか?

であれば、とんだ茶番である。

挙句の果てには「前向きに何かを掴もうぜ」とは、なんて筋の悪い冗談だろうか。

「何か」ではなく確かな道を

現在、千葉ロッテマリーンズのコーチを務めている吉井理人氏は自身のコーチ論としてこんなことを語っている。

選手の発達段階を大まかに4つのステージに区別している。

  • (1)技術・体力ともにまだ不十分で、プロ選手としてやっていく土台づくりの段階
  • (2)1軍に定着して結果を出せるようになり、プロ選手のプライドが出てくる段階
  • (3)1軍の主軸選手となり、プライドがさらに高くなった段階
  • (4)コーチのアプローチは不要になり、寄り添うだけで十分となった段階

さらに、サポートする内容には次の2つのベクトルがある、としている。

  • (X)技術や体力を強化する。練習方法を教える。パフォーマンス向上のための指導
  • (Y)プロ選手に求められる言動や態度など、アスリートとして人間として成熟するための指導

Sportiva

勿論、これは吉井理人氏のコーチ論であるし、球団・コーチによって違いはあるだろうが、ある程度似たような部分はあるだろう。

そしてこのコーチ論から、藤浪の立ち位置を考えてみると阪神は藤浪を最終段階に置いているような節がある。

つまり、コーチのアプローチは不要になり、寄り添うだけで十分となった段階で、サポートは不要ということだ。

だからこそ「何か掴んで」なんてフワフワっとした言葉を17年から繰り返し使い続けているのだろう。

実績を考えれば当然であるし、妥当。しかし、17年からスランプに陥ったとして既にその状態から2年。

2年間「何か」だとか「前向き」にだとか、若干他人事のようなスタンスを取り続け、実践に送り出す。そこには、ひどい根性論の様なものすら感じてしまう。

それでなくとも(1)や(X)の段階を、ルーキー時代からすっ飛ばしてしまった藤浪だ。

今一度、最初の段階に立ち返り、球団・コーチがサポートする必要があるのではないだろうか?

最後に

ここ数年の藤浪の姿は見ていて辛いものがあり、なんとかならないものかと感じる一方、他球団ファンとして見れば甚だ迷惑な投手でもあった。

だってそうだろう?あんな危なっかしい投球の前に贔屓球団の選手を立たせると思うと正直ゾッとする。

ただ、それでも復活を願うのは「球界のエースとなれる器」と阪神ファンだけでなく野球ファンの多くが感じているからに他ならない。

だからこそ球団には「何か」なんてフワフワとした言葉でなく、フォームを作り直すでも、まずは短いイニングでなんて話でも、とにかく明確なビジョンを打ち出し、本気の姿勢で藤浪と向き合ってくれないかだろうかと感じてしまうのだ。

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