【2019 巨人】新外国人 ルビー・デラロサ【特徴や成績】

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巨人が新外国人を補強!ということで、偶には鮮度の良いネタをやりましょう。

ルビー・デラロサ(Rubby de la Rosa)の基本情報から特徴、主要球種概要など、まとめてみました。

巨人は22日、新外国人選手としてダイヤモンドバックス傘下3Aリノのルビー・デラロサ投手(30)を獲得したと発表した。登録名は「デラロサ」。背番号は「97」に決定した。(全文はリンクで)

スポーツ報知

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ルビー・デラロサ(Rubby de la Rosa)基本情報

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投/打歳(生年月日)身長/体重所属
右/右30歳(1989/03/04)183cm/95kgDバックス傘下
成績
  • 【メジャー通算(11-17)】98登板(70先発) 421.1イニング 356奪三振 防御率 4.49 
  • 【3A通算(13-14,17,19)】73登板(32先発) 182.1イニング 190奪三振 防御率 3.65
  • 【2019シーズン(3A/PCL)】18登板 21.2イニング 29奪三振 防御率 2.49

選手経歴

  • 【2007年】国際アマチュアFA選手としてドジャースと契約
  • 【2010年】ドジャースの「マイナーリーグ・ピッチャー・オブ・ザ・イヤー」を獲得
  • 【2011年5月24日】メジャーデビュー
  • 【11年7月】トミー・ジョン手術
  • 【2012年8月】メジャー復帰(この年のメジャー登板は1試合のみ)
  • 【12年10月】レッドソックスへとトレード
  • 【2014年】キャリア初となる100イニングを投げる(19登板18先発)
  • 【14年12月】ダイヤモンドバックスへとトレード
  • 【2015年】32登板(32先発/188.2イニング)で14勝9敗、防御率4.67とキャリアハイの成績
  • 【2016年】右肘の故障もあり、13登板に終わる
  • 【16年オフ】ノンテンダーFA
  • 【2017年】ダイヤモンドバックスとマイナー契約で再契約
  • 【17年】開幕は故障者リスト。5月に実戦復帰し6月にメジャー復帰(17年からリリーフ転向)
  • 【17年8月】二度目のトミー・ジョン手術
  • 【17年9月】自由契約となり、11月に再びマイナー契約を結んだ
  • 【2018年】全休
  • 【2019年4月】3Aで実戦復帰
  • 【19年6月】読売ジャイアンツが獲得を発表

ルビー・デラロサ(Rubby de la Rosa)プレー動画

ルビー・デラロサのまとめ動画。

ダイヤモンドバックス時代の映像のようだから、15-17年の映像。

月並みな感想ではあるが、直球は早いがスライダー次第かなといった感じ。

毎度おなじみNPB外国人選手好きさんのツイート動画。

貴重な手術後(今季)の映像。(1つ目の動画)

初球は酷いがしっかりと指にかかったボールはキレも悪く無さそう。現在も97マイル(157キロ)を計測しているようで、一先ず手術による大幅な劣化は無いようだ。

ルビー・デラロサ(Rubby de la Rosa)制球と球種

制球について

  • 【メジャー通算(11-17)】421.1イニング 157四球 8死球 BB/9(3.4) BB%(8.6%) K/BB(2.27)
  • 【メジャー(17)】7.2イニング 4四球1死球 BB/9(4.7) BB%(11.8%) K/BB(3.11)
  • 【3A(17年/PCL)】20.1イニング 9四球 BB/9(3.4) BB%(10%) K/BB(3.00)
  • 【3A(19年/PCL)】21.2イニング 7四球 BB/9(2.9) BB%(7.6%) K/BB(4.14)

メジャー通算とリリーフ転向後の17年成績をメジャー・3Aそれぞれ抜き出し、故障明けとなる今年の3A成績も載せている。

数字で見ると制球力は多少不安。特にリリーフ転向後はお世辞にも良いとは言えない。一方で奪三振力には優れ、そちらでカバーはできている印象。

もう少し細かくFAN GRAFHSのヒートマップを参考に検証すると

良く言えばコースを気にしなければストライクを取ることは苦労しない。悪く言えば真ん中付近にボールが集まる。

球種別に見ると直球については、真ん中付近。リリーフ転向した17年は強く投げる意識が強くなりすぎたのか全体的に少し高くなり、また引っ掛けることも多くなった。

スライダーは真ん中から利き手(右)対角線上の低めへ、それなりの制球力を見せている。

2シームは利き手側に抜けることが多く、苦しいか……

14年までは主要球種だったチェンジアップについては真ん中付近から利き手側にそれなりの制球。対右では、投げにくいのか真中付近に集まる傾向が強く、投球頻度は低い。

主要球種一覧

球種(球数)最高球速(平均)備考
4シーム(3641)162(154)投球の半分を占める
スライダー(1347)149(137)フィニッシュボール
チェンジアップ(1247)151(141)対左用
2シーム(699)160(151)被打率高
※14年にはカットボールが記録されているが、キャリアで20球しか投じていないため省略

主要球種詳細

《4シーム》

最速162キロ平均154キロを誇り、投球の半分以上を占める。

球速に対するスピンレートは平均的で、自然に沈み込む軌道を描く。通算の空振り率5.9%、コンタクト率86.4%と直球でバッタバッタと三振を獲るタイプではない。

直球のゴロ確立は通算43.7%とそこそこ高いが、いかんせんコースを狙う制球が不足しているため長打になる傾向も強い(SLG.425・ISO.158)。

そのため直球の評価はイマイチ……。

また、気になるのは手術による影響だが、二度目の手術後となる19年スプリングトレーニングで157キロを計測、NPB外国人選手好きさんのツイート動画でも3Aで今季157キロを計測しているようなので、球速の大きな落ち込みなどは無さそうだ。

《スライダー》

140キロ程の球速からカット気味に変化するスライダー。変化量は控えめ。

2014年までは第三のボールという位置付けであったが、2015年から第二のボールになっている。

デラロサの持ち球の中で最も評価の高いボールであり、通算の被打率.207、空振り率16.4%、コンタクト率65.6%の数字を残している。

尚、リリーフ転向した17年のメジャー登板では、登板数自体が少ないためサンプルは58球に留まるが、被打率.125、空振り率36.2%、コンタクト率32.3%とフィニッシュボールとして大きな可能性を見せている。

一方で、4シーム程ではないが、長打率は平均的で絶対的なフィニッシュボールとしては苦しい面もある。

《チェンジアップ》

平均140キロ程の速度から沈む、平均的な軌道のチェンジアップ。

被打率が.282、SLG.506、ISO.224と打ち込まれ、14年までは第二のボールであったが、15年以降投球頻度が減っている。

16年以降も対左専用のボールとして使っていたが、リリーフ転向した17年には1球しか投げていない。

左専用とは言っても数字上では右打者よりも左打者に打ち込まれている。有効という意味でのポジティブな対左用球種というよりは、制球力が足を引っ張りスライダーが投げきれなかった時、選択肢が他に無く……といった印象を受ける。

《2シーム》

一般的な軌道を描く2シーム。14年から16年にかけて使っていたのだが、こちらもチェンジアップと同じく、対右では有効、対左ではチェンジアップ以上に悲惨な結果。

結局使い物にならず、17年以降は投げていない。

球種まとめ

基本的には球速とスライダーをどう活かすかという部分が、ポイントとなりそうだ。

全体的に長打率が高いのは大きな不安材料だが、対右であれば先発時代の経験による引き出しに余裕はありそうだ。

しかし、対左に関してはどう転ぶかわからない。

長打力に関しては1枚落ちるNPBで全く使い物にならなかったチェンジアップや2シームが良化するか、はたまた直球とスライダーのゴリ押しでなんとかするか……

期待するとすれば、そのどちらかだろうか?

ポジティブな特徴

 

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経験値は非常に高い

メジャーで7シーズン、98登板(70先発)の実績はNPBに加入した近年の助っ人選手の中ではトップクラス。

その実績タイプで誰か当たったのかと言われれば……頭を抱えてしまうし、そもそも実績持ちのクックがイマイチで獲得しているわけだが……

ともかく、あって悪いものではないし、ポテンシャル的には十分。

リリーフ転向で奪三振率が大幅に良化

先発を担っていた頃はK/9(7~9)K%(18-22%)辺りで推移していた奪三振率が、リリーフ転向で良化し非常に魅力的な数字になっている。

といっても転向後は、メジャーで7.2イニングしか投げていないので参考記録ではあるのだが……

今季、手術から復帰後の3AではK/9(14.09)K%(31.5%)と非常に高く、こちらは多少根拠になりそうだ。

今シーズンの3A成績良好

前項の続きになるが、今季ここまでの成績は良好。

【2019シーズン(3A/PCL)】18登板 21.2イニング 29奪三振 防御率 2.49

中日・ロメロ、ヤクルト・マクガフ、阪神・ジョンソンなど今季セで活躍している選手は、直近の3A成績に見るべき部分があったことからも成功確率に影響する大きなポイントであると考える。

そういう意味では、デラロサの成績(3A/PCL)は非常に魅力的。

ネガティブな特徴

メディカル面に不安

2度のトミー・ジョン手術、しかも二回目は2017年の8月、復帰は今季に入ってからと、つい最近である。

言ってしまえば病み上がりで、強度的には不安。

一方で、肘以外の部分には大きな故障歴も無く、先日DeNAの獲得したソリスやロッテ・レイビンに比べれば不安は小さい。

手術の影響が未知数

手術からの実戦復帰は今季に入ってから。

その影響については3Aでの18登板(21.2イニング)しか判断材料が無い。

また、17年からリリーフに完全転向しているが、その後すぐに手術となってしまったためリリーフとしての実績は少ない。

球速だけ見れば、スプリングトレーニング、最近の3A投球でほぼ元に戻っている様に感じるが、細かい部分については未知数。

対左に不安

球種の紹介でも触れたが、対左への有効な手立てを確立できていない。

そのため、データ上は非常に苦しくなっている。以下に左右別のいくつかの数字を

対右対左
MLB通算(被打率).242.286
〃(SLG).396.491
〃(K%)22.5%16.8%
〃(BB%)6.9%10.4%
19年3A(被打率).130.343
〃(SLG).239.629
〃(K%)44.2%15.0%
〃(BB%)7.7%7.5%

ポジティブに取れば、右には無双しているともとれるのだが……3Aで左への被打率が.343は不安。むしろメジャー時代より悪化している。

この部分をどう克服していくかは、大きなポイントとなりそうだ。

被本塁打など被長打率が高い

前項に関係する話にはなるが、デラロサがリリーフ転向へと舵を切った根底には被弾率、被長打率の高さがある。(特に対左)

フィニッシュボールとなるスライダーはそれなりに優秀ではあるのだが、いかんせん全体的な制球力に乏しく、甘く入る事もしばしば……

そのため、通算被打率.205のスライダーもSLG.353、ISO.148と圧倒的な数字は残せず、どうしても他のオプションが欲しくなる。が、それが見当たらない。

リリーフ転向により出力を上げて補うという手段も、現状はあまり芳しくないようだ。

長打力に関しては数枚落ちるであろうNPBで自然と良化することも考えられるが、3Aでの対左への被打率悪化を見る限り、何かしら対策が必要であると感じる。

ルビー・デラロサ(Rubby de la Rosa)まとめ

対左という分かりやすい不安要素に、病み上がりでリリーフとしての実績少という未知数な部分が、不安ばかり煽り……それに対してポジティブな要素が過去の実績と僅かな今季の3A成績となれば心許ないのは確かだ。

確かではあるのだが、それじゃ今年加入した新外国人選手に比較すれば?と言うと

それほど悪くない。

むしろ、現在大きな戦力となっているヤクルト・マクガフやカープ・レグナルトなどに比べれば、ポジティブな要素はずっと多い。

対左に不安はあるが、直球とスライダーで高い奪三振率はキープできているし、対右は無双状態である。

そのままでもそれなりの戦力となる可能性も大いにあり、第三のボールとなる球種を上手く作ることができれば大きな戦力となるかもしれない。

結局の所、この辺が助っ人選手は来てみなければわからないと言われる所以であり、面白さだろう。

また、クイックは平気なのか!?なんて声も聞こえるが、正直NPBに加入した選手の中にクイックが上手い!と評されて入ってきた選手など少数(どころか聞いた覚えがない)であるし、まずはとにかく通用するボールが投げられるのか否か

細かいオプションは、その辺りの自信と余裕ができた後のステップだ。

巨人では、先頃二軍送りとなったクックもクイック以前に怪我からの準備不足による球威不足が根本原因としてありそうで、怪我で離脱したマシソン含め、首脳陣の手腕にかかっているのではないかと感じている。

また、もう少し細かいデータや考察が見たいという方はNPB外国人好きさんの作成したノートをおすすめします。

興味の有る方は、以下のリンクからどうぞ
Rubby De La Rosa|NPB外国人選手好きのnote|note
0.はじめに 交流戦を3位で終え、リーグ戦再開後も10勝1敗貯金17でセリーグの首位をひた走る読売巨人軍。優勝を確実なものとするため、また来たるポストシーズンでの短期決戦の戦いを有利に進めるには、強固なリリーフ陣の構築が鍵を握ります。 現状、ブレイクした中川を軸に、スコット•マシソンの復帰、大竹・田口の左右両輪の台頭...

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