【2019 巨人】新外国人 ライアン・クック【特徴や成績】

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新外国人選手の特集も巨人「クック」と阪神「マルテ」の残り二人。さぁやろうかなんて思ってた日にオープン戦でクックが炎上した。

タイミングとしては変なバイアスがかかりそうで最悪ではあるが、だからといってコレ以上先延ばしにすれば開幕してしまう。

てことでライアン・クックについて見ていこう。

巨人は29日、来季の新戦力としてマリナーズからFAとなっていたライアン・クック投手と契約締結に合意したと発表した。メジャー通算236試合に登板し、15勝13敗17セーブ58ホールド、防御率3.58の実績を誇る右腕で、新守護神候補として名前が挙がっていた。(全文はリンクで)

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ライアン・クック (Ryan Cook) 基本情報

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投/打歳(生年月日)身長/体重所属
右/右31(1987/06/30)188cm/97.5kgマリナーズ
成績
  • 【メジャー通算(11-15,18)】236登板 224イニング 233奪三振 防御率 3.58
  • 【2018シーズン(3A/PCL)】34登板 33.1イニング 37奪三振 防御率 2,16
  • 【2018シーズン(メジャー)】19登板 17イニング 23奪三振 防御率 5.29

選手経歴

2008年のドラフト27巡目(全体828位)でダイアモンドバックスから指名されプロ入り。

順調にマイナーの階段を登り、2011年7月にメジャー初昇格

なお、2010年までは先発を務めていたが、2011年より本格的にリリーフ転向している。

2011年オフにアスレチックスへトレード。

2012-13年の二年間はアスレチックスのセットアッパーとして定着し、12年にはオールスターゲームにも出場している。

2014年は開幕直後に右肩の炎症、5月に右前腕部違和感など故障に悩まされながらも54登板。

しかし、勤続疲労によるものか翌年2015年は開幕から4試合で防御率10.38と炎上し、シーズン途中にレッドソックスへとトレード。

2015年オフにFAとなった。

その後マリナーズと契約するも開幕前に広背筋の故障、そして10月にはトミー・ジョン手術を受けるなどして16-17年はルーキーリーグでの1登板のみとなっている。

2018年に約二年ぶりの実戦復帰。メジャーでは19試合に登板し防御率5.29と奮わなかったものの、3Aでは34試合で防御率2.16と復活の気配は見せていた。

【2018/12/29】巨人と契約締結との報道

ライアン・クック (Ryan Cook)プレー動画

ライアン・クックのまとめ動画。

マリナーズ(18年)での投球をまとめたもののようです。

150キロ超の直球とスライダーを軸にしたスタイル。制球はそれなりのパワーで押すタイプ。

NPB外国人選手好きさんのツイート動画。

初っ端トラウトにスタンドに運ばれているが……これだけの面子の中、直球で押していけるのは魅力的。

ボールやマウンドにアジャストさえできれば、それほど大外れすることは無い様に思える。

ライアン・クック (Ryan Cook)制球と球種

制球について

  • 【メジャー通算(11-15/18)】224イニング 96四球 7死球 BB/9(3.86) BB%(10.1%) K/BB(2.43)
  • 【3A(18年/PCL)】33.1イニング 17四球 BB/9(4.6) BB%(11.7%) K/BB(2.18)

メジャーでのデータが十分にあるため、マイナー成績については18年の物だけにしている。数字で見ると多少制球に不安があるものの、奪三振力でカバーできる程度といった印象。

FAN GRAFHSのヒートマップを見ても基本的には利き腕の対角線にボールが集まるタイプで細かい制球力については期待薄だが、直球に限ればそれなり。

ツーシーム含む変化球については、利き手側に抜けるようなボールも多く、そのせいか左打者を苦手にしている節がある。

主要球種一覧

球種(球数)最高球速(平均)備考
4シーム(1738)160(153)ゴロ率高
スライダー(952)143(137)フィニッシュボール
2シーム(742)159(153)対左用
チェンジアップ(244)146(142)14年以降はイマイチ

主要球種詳細

【4シーム】

投球の半数を占めるボール。

ストライクゾーンに投じる事に不安の無い程度の制球力はある。

最高球速160キロとなっているが、15年以降球速の低下が見られ現在は最速155・平均152といったところ。

それでも18年の被打率は.273とそれなりで、ゴロ率は40%と平均を大きく超え、その他空振り率などにも大きな劣化は見られない。NPBでも十分に軸として機能するボールと計算できそうだ。

【スライダー】

縦に割れるフィニッシュボール。

2018年の被打率は.111、空振り率15%超、コンタクト率67.4%と優秀な数字を残している。

しかし、対左においては2015年からほぼ投じておらず、15年には僅か5球、18年は8球となっている。数字的に何か大幅に悪化したというわけでは無いのだが、ヒートマップを見ると制球が覚束ず、何か感覚的なものなのかもしれない。

【2シーム】

MLB平均を大きく上回る横変化と縦変化を持つムービングボール。

対右ではほぼ使わず、対左用のボールとなっている。18年の被打率は.200、ゴロ率は80%と可能性を感じるボールでは有るが、制球力に不安は残る。

【チェンジアップ】

12-13年には対左用のボールとして優秀な数字を残していたが、14年以降は機能せず投球数は減少。今ではほぼ使っていない。環境が変わったことで再利用も可能となるかもしれないが、現時点では計算に入れることはできないだろう。

【球種まとめ】

軸になるのは、やはり直球。威力もあり、制球もそれなり、加齢にブランク明けと不安要素はあったが、完全復活まではいかずとも大きな劣化は無く、全盛期に近づきつつありそうだ。

ということで、直球については特に心配ないだろう。

問題は変化球。

そもそも打者の左右で使うボールに大きく偏りがあるため、変則的なツーピッチスタイルである。それでありながら14年以降、対左では有効なスタイルを見つけられていない様な印象を受けた。

そうなると対左において有効なボールが直球だけとなってしまい……これではさすがに苦しい。

クローザー候補とするのであればこの部分の改善は必須となりそうだ。

ポジティブな特徴

メジャーリーガーとしての実績十分

メジャー通算236登板と実績は十分。12年にはオールスターにも出場している。

成績不振や怪我に見舞われ約2年間のブランクがあったが、徐々に復活の気配を見せており、期待度は高い。

圧倒的な成績とまではいかずとも、大外れせず安定した戦力にはなってくれそうだ。

 

球威・支配力と高いレベルで備えている

15年にはHR/9(4.15)と苦しんでいるが、メジャー通算でHR/9(0.68)と優秀。

復帰した18年のメジャーでのHR/9(2.12)は物足りないながらも3Aでは0.54と回復傾向にあり、十分な球威を発揮するのではないだろうか。

また、左右で差はあれど高い支配力を誇る。

  • 対右(18年):K/9(15.55) K%(37.3%) K/BB(3.17)
  • 対左(18年):K/9(6.00) K%(16.0%) K/BB(4.00)
  • 18年:K/9(12.18) K%(30.3%) K/BB(3.29)

このように球威・支配力ともに高いレベルで有しており、終盤を任される貴重な1ピースとなれる選手であるのは間違いない。

 

ネガティブな特徴

対左に不安

多くの投手は左右の打者に得意不得意の差はあるが、クックに関しては一般的な投手と比較して15年以降極端にその差が出てしまっている。

その差は打者の左右によって投球スタイルが大きく変化することに起因するだろう。

右打者に対しては4シームとスライダーのツーピッチで三振を奪える上にゴロを打たせるスタイルで一貫している。

しかし左打者に対しては、4シーム+2シームを主体としてスライダーとチェンジアップをオプションとするスタイル。それが14年ごろから崩れ、今では有効な攻め方を確立できていない印象だ。

特に苦しんだ15年の左打者に対するスライダー投球数は僅か5球(6.25%)。18年も8球(8.60%)と過去には2割程度投げていたフィニッシュボールが使えていない。

ハッキリとした原因はわからないが、元々変化球の制球力についてはイマイチであり、左打者に対して有効なコースに投げることが困難というのもあるだろう。

クックの2シームは速度・変化量共に優秀では有るのだが、4シームとのコンビネーションだけで威力を発揮できるかと言えば疑問符が付く。

となるとやはり、それなりに結果が出ていた頃のようにスライダーとチェンジアップを上手く混ぜることが出来るかどうかという部分が、一つのポイントとなるのではないだろうか。

ライアン・クック (Ryan Cook)まとめ

対左……というわかりやすい不安要素が有るため、絶対的なクローザーとしてバシッと間違いなし!とまでは言えない。

が、リリーフ陣を支える強力な1ピースとなることは確かだ。

対左についても4シーム・2シームというファストボールに緩急の変化をつけられるボールが1つ見つかれば解消するような感じは有る。

そこさえクリアすればクローザーとしてもハマるだろう。

随分と遅くなってしまったが、巨人に新加入したライアン・クックについては以上となる。

本記事は、なるべくわかりやすい表面だけを切り取り、浅く広く紹介するスタイルで書いている。(深く詳細な物を書くには、筆者の能力も時間も足りない。特に能力が足りない)

そのため、ディープな層には物足りない内容となっており……そんな方には以下の記事をオススメしたい。

Ryan Cook|NPB外国人選手好きのnote|note
0.はじめに 18年シーズンの巨人のリリーフ陣は、17年にクローザーを全うしたカミネロと不動のセットアッパーのマシソンを筆頭に、怪我から復帰の16年最多セーブ王の澤村、MLB通算95セーブ81ホールドをあげたレジェンド上原を加え、開幕前にはその布陣が盤石かのように思われました。 しかし、開幕後の早い段階から救援失敗が...

こちらは、Twitterで人気のNPB外国人好きさんがライアン・クックについてまとめているノート。

興味の有る方はぜひ!

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