プロ野球のチケットは払い戻しできる?観戦できないときの対処方法

楽しみにしていたプロ野球観戦が雨で中止になったり、用事ができてどうしても行けなくなったとき、チケットの取り扱いがどうなるのか気になりますよね。

試合を観られないわけですから、払い戻ししてもらいたいところですが可能なのでしょうか。

ここでは、発券済みのプロ野球チケットを払い戻しすることが可能なのかどうかについて、分かりやすくご紹介していきます。

このページでわかること

結論はできる!

プロ野球のチケットは1度発券すると払い戻しができませんが、雨などで試合が成立しなかったときに限っては払い戻しを受けられます。

発券手数料などは戻ってきませんが、チケット代がそのまま返金されます。

自己都合で試合に行けなくなったときには、チケットのキャンセルや払い戻しはできません。

この場合には、家族や友人への譲渡以外での転売は禁止されているため、メルカリやヤフオクなどで知らない人に売ることは認められていません。

ただし、公認リセールサービスであれば売却は可能です。

まだ始まったばかりのサービスで、パ・リーグ3球団のみ利用できますが、今後は多くの球団でリセール可能な環境整備が行われていく予定ですので、こまめに球団のサイトをチェックしておきましょう。

プロ野球のチケットは払い戻し可能

結論からお伝えすれば、プロ野球のチケットは払い戻し可能です。

ただし、どんな状況でも払い戻しされるかというと、そうではありません。

ここではまず、払い戻しを受けられる条件と払い戻し方法について説明します。

チケットを払い戻しできる条件

  • 雨などの天候不良により中止した場合
  • ゲームが成立しなかった場合
  • クライマックスシリーズや日本シリーズで開催されなかった場合

チケットの払い戻しが行われるのは、この3つのいずれかに該当するときだけです。

自分の都合で観戦できない場合には、払い戻しされませんので注意してください。

その場合の対処法については後ほどご紹介します。

雨や雪などで試合が開催されなかった場合や、試合の途中で雨が降ってきて試合が成立しなかった場合には無条件で払い戻しされます。

もちろんドーム球場であっても、台風の影響で試合の中止が決まった場合には払い戻しがあります。

また、クライマックスシリーズや日本シリーズでは、優勝や次のステージへの進出が決まると残り試合が開催されませんので、この場合も払い戻しの対象になります。

チケットの払い戻し方法

チケットの払い戻し方法としては下記の方法があります。

  • スタジアム窓口
  • 郵送
  • 購入店舗

球団や購入方法によって違いがありますが、基本的には購入した場所に持っていけば、払い戻しを受けることができます。

試合に行けなくなったときにすべきこと

試合に行けなくなったら

主催者側の判断で試合が行われなかった場合には払い戻しがありますが、自己都合で行けなくなった場合には払い戻ししてもらえません。

では、そのままチケットが無駄になってしまうのかというとそうではありません。

試合観戦に行けなくなったら、下記に該当する身近な人に行けないか聞いてみましょう。

  • 家族
  • 友人
  • 取引先

プロ野球のチケットは、2019年6月に施行となった「チケット不正転売禁止法」により、転売が禁止されています。

とはいえ、どうしても行けなくなった人への救済措置として、上記の人たちへの転売に限って許可されています。

ただし営利目的でないことが条件ですので、定価以上での譲渡はNGです。

もちろん、お世話になっている人に無料で譲るのはOKです。

チケットの不正転売について詳しくはこちら >>

プロ野球チケットの転売は本当にできないの?

友人になら譲ってもいいのであれば、実質的に誰にでも譲れるではないかと疑問に感じるかもしれません。

実際に「チケット不正転売禁止法」が施行された現在でも、ヤフオクやメルカリにプロ野球のチケットが出品されています。

その数があまりにも多いので、すべてを取り締まることは難しく、悪質な転売でもない限り見逃されているのが現実です。

だから転売しても大丈夫かというと、必ずしも安全とはいえません。

購入した人が入場を止められてもおかしくありませんし、試合が不成立になっても払い戻しを受けられなかったことから、トラブルに発展することもあります。

禁止されているけど、実際には転売している人がたくさんいる。

これをどう考えるかですが、トラブルに巻き込まれたくないのであれば、ヤフオクやメルカリなどを使っての転売は避けておいたほうが無難です。

公認リセールパートナーなら売却できる

公認サービスならOK

野球のチケットは原則として転売禁止ですが、それを厳格化しすぎるとリスクが高いということでチケットが売れなくなり、野球人気が下がってしまいます。

かといって野放しにすると、暴力団などの資金源になってしまうという問題があります。

このため、プロ野球の一部の球団では「公認リセールサービス」というサービスを始めました。

これは球団公認のチケット売買サービスで、現時点では「チケットストリート」で下記3球団のチケットを売ることができます。

  • 北海道日本ハムファイターズ
  • 千葉ロッテマリーンズ
  • オリックス・バファローズ

チケットストリートの魅力は、購入価格にかかわらず、売りたい人が自分で売値を決められるという点です。

家族や友人に譲る場合には定価以下でなくてはいけませんが、このサービスであれば定価以上の値付けも認められています。

このように、球団が認めた売買の場を設けることで健全なチケット転売が可能になり、試合を観に行けない人で、周りに野球ファンがいなくても、チケットが無駄になることもなくなりました。

このサービスはこれから他球団にも広がっていく予定です。

チケット不正転売禁止法が施行されたばかりですので、各球団がどのような形でリセールに取り組んでいくかはまだ分かりませんが、2020年以降は定められた場所での転売が可能になりますので、各球団のホームページをこまめにチェックしておきましょう。

プロ野球チケットの払い戻しをする上での注意点

チケットの払い戻しそのものは難しくありませんが、いくつか注意しなくてはいけないポイントがあります。

  • 払い戻しには期限がある
  • 戻ってくるのはチケット代だけ
  • 発券をしていない場合にも手続きは必要

まず気をつけなくてはいけないのは、払い戻しに期限があるということです。

1〜2週間程度の猶予はありますが、それを過ぎると応じてもらえませんので、試合が中止になったら、できるだけ早めに払い戻しを行うようにしましょう。

そして、もうひとつの注意点は、払い戻し対象になるのはチケット代だけということです。

発券手数料やシステム手数料などの手数料は、払い戻しの対象外となっています。

まだ発券していないチケットの場合でも、手続きが必要になります。

手続方法は球団ごとに違いますが、払い戻し手続きをしていないと返金されないこともありますので、発券していない場合でも必ず球団のサイトで手続き方法を確認し、指示に従って払い戻しを受けましょう。

まとめ:球団都合で中止は払い戻しできるが自己都合ではNG

自己都合はNG

プロ野球の場合は試合が成立しない場合に限って、払い戻しを受けることができます。

試合が始まっても雨で中止になれば払い戻しされますし、日本シリーズのように優勝が決まって開催されない場合にも払い戻しされます。

自己都合で試合に行けなくなったときには払い戻しできず、家族や友人への譲渡を除き、原則として転売も認められていません。

ただし、公認リセールサービスがこれから広まっていくことが予想され、そうなると管理された場所における売買が認められるようになります。

現在はその過渡期にあり、試合に行けなくなったときのチケットの扱い方法として、様々な情報が入り混じっています。

ヤフオクやメルカリなどでの売却を勧めているサイトなどもありますが、トラブルの原因になりますので、できるだけ利用は避けておきましょう。

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